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昔々のお話・2「大勢の中の一人」その1

2008.10.06【 「昔々のお話」

 (これは、飛鳥に統一国家ができる、ずっと以前のお話です。 昔々のお話・1「名を教えて」) 女たちに混じって、チィは川辺で休んでいた。  川の水は冷たく、洗濯を終えると指がかじかんでしまう。陽差しでほのかに温まった石で、手を温めていたのだ。  隣に、男が腰を下ろしたのは知っていた。  それが、誰なのかも。  でも、チィは、わざと知らん顔をしていた。  その男を、子どもの頃は、カヤのおじさんと呼んでいた。...全文を読む

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昔々のお話・2「大勢の中の一人」その2

2008.10.07【 「昔々のお話」

 (昨日のつづき) カヤは、チィたちが暮らす集落に寝泊まりしている。  物々交換のために様々な集落を訪れ、色々な情報を仕入れるのが、カヤの仕事でもある。この辺りを回るときは、いつもここを拠点としたため、滞在期間は自然と長くなるのだった。  あの日から、チィの視界には、いつもカヤの姿がある。  チィが目で追うのか、カヤが視界に入ってくるのか。  そんな苛立つ日々が続いていたが、今日は顔を合わせなくても済む...全文を読む

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昔々のお話・3「想い」

2008.10.13【 「昔々のお話」

 (これは、飛鳥に統一国家ができる、ずっと以前のお話です。  昔々のお話・1「名を教えて」  昔々のお話・2「大勢の中の一人」) チィが、出ていった。  遠くの集落へ、嫁に行ってしまった。 『名問いの儀式をしてはならぬ』  おばばの言う理由が、これなのか。  あの時既に、こうなることが決まっていたというのか。  何故、チィでなければならなかったんだ。  こんなことなら、おばばの許しなど得ることなく、名を尋...全文を読む

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昔々のお話・4「結界に守られた郷」その1

2008.10.20【 「昔々のお話」

 (これは、飛鳥に統一国家ができる、ずっと以前のお話です。  昔々のお話・1「名を教えて」  昔々のお話・2「大勢の中の一人」  昔々のお話・3「想い」) 今日も、元気な彼女の声が郷(さと)に響く。  ツユチカは、その声を微笑ましく聞いていた。  この郷には、さまざまな理由で、生まれ育った集落を出なければならなかった者たちがやってくる。  姿形が違うというだけで、忌み嫌われた者。  不思議な力を持って生...全文を読む

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昔々のお話・4「結界に守られた郷」その2

2008.10.21【 「昔々のお話」

 (昨日のつづき) ただの案内人だと思っていたカヤ。  そのカヤの家に、チィは暮らしている。  一緒に暮らしていることで、郷の女たちからはいろいろと詮索された。  外の集落を回る仕事だからほとんど家にはいないし、他にもいくつか家があると聞いている。何より、2人の間には何もないのだから、そんな詮索は煩わしいだけだった。  朝の仕事を終えて、チィが家へ戻ると、久し振りにカヤが帰ってきていた。 「おかえり」  ...全文を読む

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昔々のお話・4「結界に守られた郷」その3

2008.10.22【 「昔々のお話」

 (昨日のつづき)  郷へ来てから急に冷え込んだ日の夕方、チィは熱を出して寝込んでしまった。これまでの疲れもあったのだろう。  ずっと親切にしてくれた、長の娘の結婚祝いの宴が開かれる夜だったから、チィは残念に思いながら床についていた。  風に乗って聞こえてくる宴の音に、耳をすましてみる。 「いいから寝てろ」  目を閉じさせるように、カヤが大きな手を額に乗せた。  手を冷やしていたのか、そのひんやりとした...全文を読む

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昔々のお話・4「結界に守られた郷」その4

2008.10.23【 「昔々のお話」

 昔々のお話・4「結界に守られた郷」その1(昨日のつづき) 予想通り、チィことナウラは、カヤの弁明を聞こうとはしなかった。  それどころか、顔を見ると、大っ嫌いっと叫んで、逃げ回るようになったのだ。  それは、実に10年近くも続いたのである。  言い続けるナウラもナウラだが、言わせるカヤもカヤである。今ではもう、郷の者たちも慣れっこになってしまい、声が聞こえない日は病気なのではないかと思ってしまう程だ...全文を読む

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昔々のお話・5「集落からの知らせ」その1

2008.10.27【 「昔々のお話」

 (これは、飛鳥に統一国家ができる、ずっと以前のお話です。  昔々のお話・1「名を教えて」  昔々のお話・2「大勢の中の一人」  昔々のお話・3「想い」  昔々のお話・4「結界に守られた郷」) ナウラたちが暮らす家は、川の近くにある。  そこは郷(さと)の結界ぎりぎりの場所で、1軒だけ離れて建っていた。結界の内側ではなく、外側に、である。  結界の外だから、普通の人には見えてしまう。だからこそ、郷の人...全文を読む

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昔々のお話・5「集落からの知らせ」その2

2008.10.28【 「昔々のお話」

 (昨日のつづき) 郷の長が、結界の外にあるこの家を訪れることは余りない。 「話がある。ちょっといいかな」  カヤに仕事の話かと思い、ナウラは外へ出ようとしたが、止められた。 「おまえに、話があるんだ」  沈痛な面もちに、一体何があったのかと、ナウラは首を傾げた。  その隣に、当然のような顔をして、カヤが座り込む。ナウラは不服そうに睨んだが、厳しい眼差しを向けられて、仕方なく長に向き直った。  カヤに話を...全文を読む

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昔々のお話・5「集落からの知らせ」その3

2008.10.29【 「昔々のお話」

 (昨日のつづき) 目を覚ますと、ナウラはカヤの膝の上で抱きしめられていた。 「目、覚めたか」  身体がだるかった。重いだろうから退かなければと思ったが、動く気力がなかった。 「頭、痛い…」 「ゆっくり寝てろ。こうしててやるから」  全身が暖かい気で包まれているようだった。ナウラは安心したように、目を閉じた。  それからどのくらい眠っていたのだろう。  次に目を覚ましたとき、辺りは夜のひんやりとした空気に包...全文を読む

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昔々のお話・5「集落からの知らせ」その4

2008.10.30【 「昔々のお話」

 昔々のお話・5「集落からのお知らせ」その1(昨日のつづき) 女の子よ、と赤子を抱いてカルラが言った。  ナウラは隣に寝かされた赤子をみつめて微笑んだ。 「それで、どうしてツユチカの子なんだ?」  後始末が済んで、ようやく対面できたカヤが面白くなさそうに呟く。 「仕方ないじゃない。ツユチカの方が力が強いんだから」  あっさりと答えるナウラに、カヤはむくれた。  以前、ナウラはツユチカの子を1人産んでいる。...全文を読む

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